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【ゾッとする話】空き地のおじさん【怖すぎる話】

FM都市伝説

【投稿者:半田ふみさん】

子供の頃よく遊んでいた空き地の隅に、たびたびボーっと立っているおじさんがいました。

白のタンクトップに薄い色のボトムス、それにたしか腹巻もしていたような…。昔の典型的なおじさん像そのままの格好だった気がします。

おじさんはいつも何をするでもなく、手ぶらのまま、遠くをボーっと見ていました。

おじさんがいる空き地にはちょうどいい砂山があり、誰が置いたか分からない謎のトランポリンがあり、私のようなわんぱくな子供にはとても楽しいスポットでした。

田舎で子供も少なかったので、空き地を利用する子供もいつも少なく、私や友人たちは毎日のようにその空き地に通いました。

遠くにおじさんが立っていれば、そりゃあ少しは気になりましたが、何をするわけでもなく突っ立っているだけなので、私たち子供はおじさんのことを背景のように扱っていました。

そんなある日のこと。私は学校が終わると、いつものように友人たちと空き地に向かいました。その日は私と、同年代の女の子2人、そして学年が何個か上の男の子も一緒だったと思います。

私たちはいつものように、真っ先にトランポリンに向かい、順番に飛び乗りながら、しばらくきゃあきゃあとはしゃぎ合いました。とても楽しい時間でした。

ところが少し経った頃、女の子のひとりが

「ねえ……」

と上ずった声をあげました。

私は友達のそんな声を聞いたことがなかったので、ちょっとビックリしてその子を見ました。

その子は不安そうに遠くを見ていました。視線をたどると、その先には例のおじさんが立っていました。こちらを向いて。

私はドキッとしてしまいました。いつもどこを向いているかよくわからないおじさんが、今はハッキリと私たちの方を見ている。私は急いで上級生の男の子に声をかけました。

その時……おじさんがダッシュでこちらに向かってきたのです!

友達が「キャー!」と声を上げて走り出しました。私も、そんな彼女に吊られるようにして走り出しました。たぶん、私も叫び声をあげていたと思います。

みんなでキャーキャーと叫びながら必死に逃げました。無我夢中で走りました。そのうち、友達のひとりが歩をゆるめたので、思い切って振り返ると、もうおじさんはいませんでした。

私たちは全員無事でしたが、その日はもう、そのままお開きになりました。

それっきり、おじさんの姿を見かけることはなくなりました。当時はホッとしたものですが、今考えると逆に怖いものです。

おじさんはどこに行ってしまったのでしょうか…。

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