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アポロ計画の陰謀論まとめ|世紀の茶番劇?月面着陸は本当にフェイクだったのか

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アポロ計画とは、1960年代から1970年代にかけてアメリカ政府が行った人類の月面着陸計画のことです。

1969年7月20日にアポロ11号が初めての月面着陸を成功させ、その時の月面を歩く宇宙飛行士の映像や、持ち帰ったサンプルである「月の石」は大変有名です。

アポロ11号の船長であったニール・アムストロングの「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。また、「月の石」は日本で開催された大阪万博でも展示され、多くの人が見に訪れ、宇宙への夢を抱きました。

人類が初めて月面に降り立ったということで大変な偉業でありますが、一方で様々な陰謀論や都市伝説が唱えられています。

今回は、そんなアポロ計画における陰謀論をまとめてみたいと思います。

【陰謀論01】アポロ計画は嘘であり、そもそも月に行っていない

アポロ計画でもっとも有名な陰謀論はやはりこちらではないでしょうか。

そう、「そもそも月に行っていなかったのではないか」という陰謀論です。

華々しく打ち上げられたロケットは実際には月に行っておらず、月面を歩いている映像や撮影された写真は全てフェイクだったのではないか、というある意味強烈な都市伝説です。

もし本当にフェイクだったとしたら…流石にこれは笑えない気がします。

ここでは、アポロ計画月面着陸の真意について疑いの目が向けられている9つの疑惑を見ていきましょう。

疑惑1:アポロ計画以降、月面着陸を行っていないのはなぜか?

アメリカは、アポロ計画によって月面着陸を成功させました。ですがそのアポロ計画以降、ただの一度も月に降り立っていません。そればかりか、地球軌道より向こう側での有人飛行を一切行っていないのです。

一般的に考えれば、月面着陸の次は月面基地の建設。と考えてしまいますよね。

「地球軌道より向こう側に行けない理由があるのではないか?」

「行くことによって、月面着陸がフェイクだったことがバレてしまう何かがあるのではないか?」

ということです。

ただし、これに関してはどうやら明確な理由があるようです。お金の面ですね。

月面着陸には膨大な予算が掛かるため費用対効果の面で実現が難しいということです。過去には2004年にジョージ・W・ブッシュ大統領が2010年代をめどに再び有人宇宙船を送る計画(コンステレーション計画)を立てたましたが、(やはり予算面の影響で)次代のバラク・オバマ大統領の代で計画は中止されています。

当時はソ連との冷戦下で宇宙開発競争というお互いの威信をかけた時期なので膨大な予算を組むことが許された経緯があったようです。

疑惑2:最初の一歩は誰が撮影したのか

アームストロング船長が月面に最初の一歩の映像が無人のはずの月面から捉えられているのはおかしいという話がありますが、これは川口浩の探検隊のようにカメラマンが先に降りたのではなく、月着陸船にその映像を捉えるために昇降梯子の横のMESA装備収納ハッチ(モジュール装置格納アセンブリという器具収納部分)にテレビカメラが装備されていたようです。

疑惑3:月面ではためく星条旗の謎

写真や映像に写っているアメリカ合衆国の国旗(星条旗)が月面は真空なのに、はためいているのはなぜかという疑惑です。

これについては星条旗のポールを地表へねじ込むときに動いたもので、真空中でもその反動で旗は動く。真空中では空気の抵抗が存在しないため、地球上よりも旗が動きやすく止まりにくい。宇宙飛行士は格好よく見せようとあえてそれによって生じたしわを伸ばさなかったため、写真では飛行士が触っていない旗もまるではためいているかのように見えているということです。

疑惑4:当時のコンピューターの性能では、月面着陸は不可能だったのではないか

月面着陸に成功させたアポロ11号のコンピュータの性能は、1980年代に登場したファミコンや自動車レベルだったと言われています。

そんな貧弱な性能のコンピュータで本当に月に行けたのか、はなはだ疑問である、ということです。

NASAの発表によるとアポロ11号の運航は事前に地上のコンピュータなどで計算されたものであって、アポロ11号に搭載されたコンピュータは主にそのデータを受け取って軌道を補正することが目的なので高度な機能を必要としなかったとされています。また軌道補正のための数値処理に特化しているのであれば、かなり性能が低くても問題ではないとの説明がされています。

皆さんはどう感じますか?

疑惑5:写真に星が映っていないのはなぜか

月面で撮影された写真なのに、なぜ空に星が写っていないのかという疑惑が囁かれています。

NASAによると写真は月の昼間に当たる時間に撮られたため、明るい地表に露出を合わせているので星は暗すぎて映らないからということです。

疑惑6:影の長さや角度はなぜ異なっているのか

影の長さが違ったり影の方向がバラバラになっているのはスタジオで撮影したため、光源が複数あるのではないか、という疑惑が存在します。

これに対するNASAの反論ですが、写真という二次元上の表現では遠近法により影が平行であってもそう見えないときがあり、また地表の傾きに差があった場合などは、影の長さや向き変わっても何ら不自然ではない、ということです。

そもそも光源が複数ある場合、影は方向がばらつくのではなく一つの物体に対して複数発生してしまいますが、複数の影が写った写真は存在しません。

また近年では2014年にNVIDIA社の技術チームが映像表現技術向上のためにコンピュータで月面着陸の映像を再現したところ自社のGPU装置と光を映像で表現するVXGI(Voxel Global Illumination)技術を使って月面での太陽光の当たり方の精細なコンピュータモデリングに成功し、再現した月面着陸映像の光の陰影がアポロ計画で撮影された写真の光加減と一致したと発表されています。

この疑惑ポイントは、怪しい点はないのかもしれません。

疑惑7:クレーターはどこにあるのか

月面に着陸船が下りる際、噴射の反動で大きなクレーターができるはずなのに、それが写っていないのは不自然であるという説があります。

ただ、月の表面の土は固く、さらに着陸船はスロットルを緩めて前に滑るようなかたちでゆっくり着地したため、クレーターができるほどの衝撃とはならなかったと説明されています。

疑惑8:なぜヴァン・アレン帯を通過できたのか

月へ往復する際、ヴァン・アレン帯(1958年発見)と呼ばれる放射線帯を通過する必要があるのですが、1960年代の技術でその放射線を防ぐことができたのか、という部分が疑問視されています。

確かに放射線が宇宙飛行士へ障害を及ぼす可能性はあったようですが、その通過時間が短いことや、宇宙船および宇宙服でほとんどが遮断できるため、大きな問題とはならなかったと説明がされています。

疑惑9:月の石は偽物説

アポロ11号が持ち帰ったとされる月の石を東京大学で研究したところ、地球に存在する石と全く物質であったことが発表され、当時は大きな話題になりました。

ですが、これは誤りの情報であったようです。

東京大学は、「月の石が地球の石と同じものである」と発表したことはない。そのような発言をしたのは早稲田大学名誉教授の大槻義彦教授である。東大と無関係である。また大槻教授は学会で発表したわけではなくバラエティー番組やブログでの発言である。」とコメントしています。

実際にJAXA(宇宙航空研究開発機構)の研究では月の石は年代的にも成分も地球の石とは全く異なる特徴を示し、とりわけその放射壊変年代は特徴的に異なっています。

この月の石偽物説は、単なる噂話が一人歩きしたガセネタだったようですね。

【陰謀論02】アポロ月面着陸の映像はスタンリー・キューブリックが制作したフェイク映像

アメリカのハリウッドが誇る映像制作技術を用いて、月に行ったかのような映像や写真を撮影したという話もあり、「2001年宇宙の旅」や「博士の異常な愛情」、「シャイニング」といった名作映画を生みだした巨匠スタンリー・キューブリック監督が依頼を受けて、NASAに協力したという都市伝説もあります。

キューブリック監督は1999年に70歳でこの世を去りますが、その約15年後にあたる2015年に、ネット上で「偽物の月面着陸の映像を撮影した」とキューブリック監督が語る告白動画が突如現れました。

この動画はキューブリック監督が亡くなる3日前に撮影されたとなっており、監督の死後15年を経過しないと公開できなかったため、2015年の動画アップという結果になったそうです。

告白動画は、キューブリック監督がインタビューを受けて真実を語るという形式になっており、「月面着陸は嘘だ」「自分がフェイク映像を制作した」「アメリカもNASAも関わっている」と語っています。

この動画の内容はアポロ計画の真相に近づく貴重な証言だとする一方で、動画内で真実を語るキューブリック監督は本人ではなく、よく似た偽物の人物ではないのか、この告白動画自体がフェイクではないのかとも言う意見もあり、真偽は不明です。

また、月面着陸は失敗しておりアメリカ政府がキューブリック監督にフェイク映像の制作を依頼するという都市伝説をテーマにしたコメディ映画「ムーン・ウォーカーズ」が公開されており、告白動画はそれの宣伝だという説もあります。

アポロ計画が実施されていた当時は、アメリカとソビエト連邦との間にあった宇宙開発競争があり、一歩先を進んでいたソビエト連邦に遅れを取りたくなかったアメリカ政府はいち早く月面着陸を成功させたかったという事情があったようです。

そこでアメリカ政府がSF映画を制作した経験のあるキューブリック監督に依頼をして、フェイク映像を制作してもらい、それが初めての月面着陸の様子として紹介されたのだとされています。

【陰謀論03】アメリカ政府が隠蔽しているアポロ計画の秘密

もう1つ有名な陰謀論として挙げられるのが、実際に月面着陸は行ったが、その時に未確認飛行物体や未確認生物等の「とんでもないもの」を発見してしまったが、その事実をアメリカ政府が隠蔽しているという話です。

アポロ8号が月の裏側で遭遇した「サンタクロース」

1968年12月21日に発射されたアポロ8号は初めて月を周回し、12月27日には無事に地球へ帰還したことで知られています。

宇宙飛行士達は初めて月の裏側に行った訳ですが、その際にジム・ラヴェルという人物がヒューストンの通信指令室に向けて奇妙な発言をしました。それが「月にはサンタクロースが存在した。」という一言です。

この発言があった日は12月25日のクリスマスであり、地球へ帰還するために必要であるエンジン噴射に成功したことのジョークだったという説もありますが、もう1つ唱えられているのが未確認飛行物体(UFO)に遭遇したことを伝えたという説です。

実は、サンタクロースというのは未確認飛行物体あるいは未確認生物のことを示す暗号であり、アポロ8号の宇宙飛行士達は月の裏側でUFOに遭遇してしまったのではないかと言われています。

月は地球に同じ面しか向けていないため、月の裏側というのは決して地球からは見ることができない部分となっており、そこには元々宇宙人のUFO基地が存在したため、月の裏側に到達した宇宙飛行士がUFOに遭遇してしまったという噂まで存在します。

月面で発見してしまった「とんでもないもの」

アポロ8号ではUFOに遭遇したと言われていますが、その他のミッションにおいても、とんでもないものを発見してしまったという話もあります。

アポロ計画ではアポロ1号から17号まで実施され、当初は18号、19号、20号も予定されていたものの、予算削減等の理由で1972年のアポロ17号で終了となってしまいました。その後、1975年にアメリカとソビエト連邦共同の「アポロ・ソユーズテスト計画」が行われて、これがアポロ宇宙船を使用した最後のフライトとなりました。

このようにアポロ計画は終了していったと言われていますが、実は極秘に19号と20号のミッションが実施されていたという説があります。

1971年に実施されたアポロ15号のミッションにて、月面基地や月面都市、古代のものと思われる宇宙船、そしてそこで眠る謎のミイラを発見し、その調査のために19号と20号のミッションが極秘に実施されたというのです。

調査において、月面に存在する謎の建造物や宇宙船、ミイラの映像や写真は残されており、ネット上で見ることもできます。ただし、これらはフェイクではないかという話もあり、真偽のほどは定かではありません。

謎のミイラは2体発見されており、1人は男性型、もう1人は女性型と言われています。男性型は遺体の損傷が激しかったものの、女性型は非常に良い状態で保存されており、上記の映像でもその姿を確認することができます。

女性型のミイラは「月のモナリザ」や「東洋のモナリザ」と呼ばれており、容姿は黒髪でアジア人に近いですが、顔の特徴や指の本数等の身体的な部分が人間とは違っており、宇宙人ではないかと噂されています。

発見された後、最終的にこの「月のモナリザ」はアポロ20号によって地球に持ち帰られたと言われております。一説には、アポロ15号がこのミイラを発見したことがきっかけとなり、突然アポロ計画を終了したという話もあるようです。

まとめ

このように、アポロ計画に関しては様々な陰謀論や都市伝説が唱えられており、計画終了から50年が経過した現在でも噂は尽きません。

アポロ計画終了後、長らく人類の月面着陸のミッションは行われておりませんでしたが、アメリカ政府が再び月面着陸を目指すという「アルテミス計画」が発表され、2024年に実施される予定となっています。

今後、この計画の実行により、アポロ計画の陰謀論として伝わっている多くの謎も解明される時が来るのかもしれません。

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