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新型コロナウィルスの原因は5G!?両者の驚くべき関係性に迫る【都市伝説】

新型コロナウィルスの猛威が止まりません。

目に見えない恐怖に不安を抱える我々ですが、そんな最中、一つの驚くべき説が世界中を駆け巡りました。

それは、新型コロナウイルスの発生原因が5Gにあるのではないか、というもの。

5Gとはざっくり言うと、2020年に本格的に開始する超高速通信が可能なスマホ用の電波の事です。

その電波が新型コロナウィルスと関係がある??

一見荒唐無稽のように思える説ですが、英国では実際にこれが原因で大騒動となり放火事件も起きています。

このページでは、新型コロナウィルスと5Gの関係について迫っていきます。

新型コロナウィルスと5Gの関係性に迫る

SNS上での広がり

新型コロナウイルスの感染に5Gが関係しているのではないかという噂は主に英国でSNSを中心に広がりました。

主張としては、中国の武漢で導入した5Gが原因で新型コロナウィルスが発生し中国内及び海外に5Gとともに広がっているということ、もう一つが5Gは人の免疫を抑え込むため、ウイルスに感染しやすくなると言うものです。

もともと5Gは健康被害が発生するとの懸念があったのと5Gの普及のタイミングがちょうど重なったため生まれたようです。

また今年2月に英国の地方のラジオ放送で看護士さんが新型コロナウイルスについて「5Gは人々の肺から酸素を奪うので体調が急変する」という発言をし、それがSNS等で拡散されたようです。

さらに元WBA&IBF世界Sライト級王者アミール・カーンがインスタグラムの動画で

「新型コロナウィルスは5Gタワーに関係ある。 これは人為的なもので彼らは5Gをテストしている間に、感染が広まった。これは高齢者に対して害のあるもので、高齢者を排除するための人口制御策だったんだ」

などと語り騒ぎに拍車をかけています。

その結果英国では5G用の電波塔がウイルス流行の一因という都市伝説が出回り、電波塔や基地局が放火されるなどの事件も起きています。

実際にイギリス中西部のバーミンガムでは5Gの基地局から火災が発生しました。

英国の国民保健サービスの救急サービスは、モバイルネットワークに依存しているため、バーミンガムで発生した5G基地局アンテナ放火は、地域のサービスに大きな被害をもたらしました。

警察や消防の調査では放火の疑いが強いとの事です。

イギリス国内では同じような放火事件が相次いでいます。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大は5Gが影響しているという噂が実際に広がっているためとみられます。

この事態を受け英国政府は「ナンセンスだ」と噂を否定し、マイケル・ゴーブ内閣府担当相も「途方もなくバカげている」と完全否定しています。

また保健当局の幹部も「馬鹿げていて最悪のフェイクニュースだ」と火消しに奔走しています。

陰謀論はフェイクニュースか

5Gと新型コロナウイルスを関連づける陰謀論は、YouTubeやFacebookといったSNS上で拡散されており、その影響で英国では複数の放火事件など実際の被害が発生しました。

その中YouTubeでは次のような声明が発表されました。

「新型コロナウイルスの存在や感染について、WHOや各地保健当局の説明と異なる主張を展開するコンテンツは、すべてYouTubeのポリシーに違反するとみなされることになった。これには、その症状の原因が5Gにあるとする陰謀論が含まれる。5Gネットワークは無線波を使用してデータを伝送するもので、新型コロナウイルス(正式名称は「SARS-CoV-2」)は無線波や5Gとは一切関係がない。」

と、声明のなかで述べられています。

実際にYouTubeはこういったデマの流布に対処すべく、新型コロナウィルスと5Gを結びつける動画を削除していくと発表しました。

それでは、このデマの本質部分である5Gと我々の健康被害との因果関係についてはどうでしょうか。

アメリカ大手テック・IT系メディア『The Verge』によると、「ネット上でささやかれているような新型コロナウィルスとの関連や、急激な体調の悪化を引き起こす科学的根拠は見つかっていない」とのこと。

また、ファクトチェック(真偽検証)を担うイギリスの独立チャリティグループ「Full Fact」が調べたところ、5Gは3Gと4Gよりも電磁放射レベルが高いにせよ、国際ガイドラインよりもはるかに低いことがわかっています。

また、英国のiNewsは、ふたつの関連性を科学的に真っ向から否定

「5Gが免疫システムにインパクトを与えることなどない」として、5Gの電磁放射が人体に影響を与えない証拠や専門家のガイダンスを紹介しています。

【総括】新型コロナウィルスと5Gの関係は事実無根と言わざるを得ない

今回の新型コロナウイルスの感染に5Gが関係しているのではないかという噂についてはフェイクニュースの可能性が高いと言わざるを得ません。

5Gの電波がコンピューターウィルスを感染させるというのなら多少イメージもつきますが、実際のウィルスを感染・媒介するなどという説は荒唐無稽過ぎてとても信じられません。

そもそも、そんな説が英国内で大きく広まり実際の被害・事件が起きている事に衝撃を受けました。

英国は先進国中の先進国というイメージでしたが本質のところは魔女狩りの頃と変わってないのかもしれません。

今後は、新型コロナウイルスの影響で遠隔治療やオンライン授業などの重要性がさらに高まることが予想されます。

5Gの普及はその後押しとなる全世界待望のコンテンツと言え流でしょう。

タチの悪い陰謀説に惑わされぬよう。そして、皆さんで協力し合いこの難局を乗り越えていけたらと切に願います。

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