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【奇妙な話】死者からの伝言!?亡くなった祖父から受け取った、心温まるメッセージ

ちーすけ

皆さんこんばんは、FM都市伝説のお時間です。
今週もMCちーすけがお送りして参ります。

当プログラムでは毎週リスナーの皆さんが恐怖におののくような、夜も眠れなくなっちゃうようなエピソードを紹介していますが、中にはちょっと不思議な『心温まる家族の話』も沢山あるんですよ。
本日ご紹介するのは投稿者さんの祖父が亡くなった時に起きた、悲しいけれどどこか神秘的な体験談。

ペンネーム「たかはし」さんからの投稿です。
どうぞ。


【投稿者:たかはしさん】

これは、私が東京で営業マンとして働いていた頃に体験した、実際の出来事です。

入社して2年目の秋口ごろでしょうか。
滅多に連絡を取り合わない兄から、携帯に着信が入っていることに気づきました。

兄とは4歳違いで、私が高校に入学するころには既に東京の大学に進学していましたから、一緒に何かした記憶というのもかなり古いものでした。
その延長と言いますか、お互いに社会人として働き出してからも母親を介して近況を知るなど、直接連絡を取ることは殆どなかったんです。
もちろん、特別不仲ということでもなかったのですが。

そんな兄から2度も着信が入っていたことで、私はきっとなにかよくないことが起こったのであろうことをすぐに察知しました。

業務中でしたが上司に許可を得て電話を折り返すと、
「じいちゃんが倒れた。もう危篤でやばいらしい。お前、すぐ会社出られるか」
と、悪い予感が当たってしまったのです。

再び上司に許可を得てすぐさま会社を早退し、自宅で支度を整えてすぐに家を飛び出しました。
兄と東京駅で合流する予定でしたが、兄は一本早い列車に乗ることが出来たらしく、先んじて祖父の居る栃木県の病院へ向かっていました。

私の両親は東北に住んでいますが、その日はたまたま旅行で隣県まで下っていたらしく、私とほとんど同じタイミングで病院に着くことが出来るとのことでした。

最寄駅で下車し、タクシーに飛び乗り、焦る気持ちを抑えながら病院へ。
病室に着くと、祖母と両親と兄、叔母夫婦といとこが既に到着していて、皆一様に涙を流していました。
心臓はギリギリ動いていましたが、医師の判定は脳死。
あとは、心臓が止まるのを待つだけ…という状況でした。

「心臓が止まってないってことはまだ生きてるっていうことや。
じいちゃんは待っててくれたんよ!」

いつもは肝っ玉の太い母が、涙を押し殺して話していました。

そして…しばらく経つと医師が時間を読み始めました。

「ご臨終です」

祖父が他界した瞬間でした。
やはり、現実味はないですね。
近くに住んでいたはずなのに顔を出すこともせず本当に祖父には悪いことをしたと、今でも思います。

看護師が、エンジェルセットを着せるからといって祖父を霊安室へ連れて行きました。
私たちは霊安室前の廊下で祖父の準備が整うのを待ちました。

廊下には壁にくっつける形で長椅子が設置してあり、全員が壁に背を向けて同じ方向を向いて座ることになります。

私の左隣が兄、右隣が父でした。
重く、悲しい時間が流れています。

私は膝に肘を置く形でうなだれていました。
すると、私の右肩(二の腕との間くらい)を後ろから、ちょうど人差し指で『コツン』とつつかれるような感触があり、ふっと父親のほうを振り返りました。

ところが、父親は私を見るどころかそっぽを向いたように廊下の奥を見つめていて私を指で呼んだような雰囲気ではありませんでした。

念のため、「何?」と声をかけてみたのですが、「何って、なんだ?」と質問を返されてしまい、さきほどの指の感触が父によるものではないということがわかったのです。
位置的に、兄にも不可能なことでした。

昔から手のかかる孫だった私に、祖父の作るうどんが大好きだった私に、祖父が最後に「ここにいるぞ」と言っていたような気がしたのです。

じいちゃん、どうぞ安らかに。


ちーすけ

ペンネームたかはしさん、有難うございました。
たかはしさんのおじいちゃんへの想いが通じたのかもしれません。

これは真実なのかわかりませんが、人間は死後四十九日の間はまだ現世にいて、姿は見えずともお世話になった人達へ挨拶まわりをするそうです。
やんちゃだった孫をいち早く安心させてあげたかったのかもしれませんね。
孫のためにうどんを作ってくれるおじいちゃん…という所にも孫に対する愛情を感じます。

両親も旅行で病院に近い方面へ出掛けていたのもまた、おじいちゃんが『もうすぐだから』と呼び寄せていたのかもしれませんね。

心温まるエピソードありがとうございました。

それでは、次回の都市伝説もどうぞお楽しみに。

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