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【怖い話】マンションから離れられないおばあちゃん

FM都市伝説

【投稿者:MAMIKOさん】

10年前、古いマンションの7階に主人とまだ小さい子ども二人と住んでいた時の話です。

長男のまさるが4歳で次男のけんじが1歳の頃、リビングに置いていた頂きものの西洋人形が、隣の部屋の寝室に落ちている事が何度かあり、子ども達のいたずらだと思い、長男に「遊んだ後は直してね。」と言うと、彼は、「僕じゃないよ。」というのです。

次男には、まだ難しいと思いましたし、ちゃんと話ができるとも思えなかったので、「他にいないでしょ?勝手にお人形が歩かないでしょう?」と長男に言うと、彼は「でも僕じゃないよ。おばあちゃんかな?」というのです。

わが家は、主人と私、そして、2人の子どもたちの4人で暮らしているので、どうしてそんな事を言うのか分からなかったのですが、些細な事で、ヒートアップして子どもを叱ることになるのも嫌だったので、その時は流してしまいました。

そんな頃、揺れを感じるほどの地震がありました。

すぐに長男も平静を取り戻しましたが、寝る前に自然災害について話してくるようになりました。私たちは、7階に住んでいて、マンションの築年数も30年を越していたので、彼なりに漠然とした不安を感じていたのかもしれません。

ある日、子ども達を寝かしつける前に、長男と地震や火事にあってしまったら、どうしようか?と言う話になりました。エレベーターや階段を使うことができない場合、窓から飛び降りても大丈夫かな?と彼に聞かれました。

と言うのも、寝室の窓は比較的大きく、隣のマンションのベランダには手すりもなくすぐ近くにあったので、簡単に飛び移れると思ったのだと思います。私は、それでも危険だから、本当にそうなった時は、子ども2人をお布団でぐるぐる巻きにして、パパと二人で安全を確認してから隣のベランダに逃げれるように投げようかな?と答えたら、彼は「やっぱりダメだって!おばあちゃんがダメだって。」と言うのです。

私は「どっちのおばあちゃんかな?みきばあば?かずばあば?」と聞くと、彼は「違うよ。そこにいるおばあちゃん。」と言うのです。

私は、動揺を抑えるのに必死でした。

「知っているおばあちゃんなのかな?」と聞くと、彼は「知らない。ずっと前からそこにいるよ。でも、動けないんだって。」と、寝室の部屋の角の上の方を指差すのです。

私は思わず彼に「怖くないの?」と聞くと彼は「うーん。怖くない。だって怒ったりしないし、話さないから。

けんちゃんも時々、おばあちゃんと話してるよ。」と言うのです。彼が言うには、そのおばあちゃんが感情を表に出してくることはないようなのですが、子ども達が話しかけると、首を振ったり、頷いたりするようなのです。

私は、主人にそのことを話しましたが、にわかに信じられる話でもなく、主人には子どもの妄想だろうと聞き流されました。

私は不安でしたが、子ども達に悪い影響がある訳でもなかったですし、私は、子ども達の側には居れたので、見守ることにしましたが、その後も何度か人形が寝室に落ちていることがありました。

子どもが怖くないと言っても、私には見えないものが子ども達に見えている状況に不安を感じました。

ちょうど部屋が手狭になってきていたのもあり、主人とは以前から漠然とですが新居の話をしていたので、私は真剣に新居を探し始めました。しかし、子どもの近い将来の生活も考えると、若い時のように簡単に賃貸でお引越しと言うようにはいかなかったので、ようやく事が進み始めたのは1年後でした。

引っ越す時期が決まった時に、子ども達に話すと、長男は「だから、おばあちゃん手を振ってたんだ。」と言ったのです。子ども達に、そのおばあちゃんの話をされるととても複雑な気持ちになりましたが、手を振ってくれていたのならいいのかな?なんて思いながら、私は「おばあちゃん、さみしそうじゃなかった?」と聞くと、彼は「うん。ちょっと笑ってた。」と言うので、引越しをしたらこんな現象もなくなるだろうと少しホッとしました。

それから、私たちは近くに引っ越し、新居にも慣れだした頃、以前に住んでいたマンションの寝室の窓側の壁が崩れたと聞き、幼稚園に行っていない次男と慌ててそのマンションに行ってみると、怪我をした人はいなかったものの、マンションの壁は無残な状態でした。

あまり野次馬のようにしているのもと思い、次男に帰ろうと言うと、彼は、マンションの上の方を眺め、一礼し手を振ったのです。

今思うと、そのおばあちゃんに助けられたようにも思います。彼らが大きくなった今、次男は覚えていないようですが、長男は、そのおばあちゃんのことは覚えています。

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