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卑弥呼=天照大御神!?同一人物説を歴史から考察する

卑弥呼(ひみこ)と言えば、誰もが日本史で習ったことがある歴史上の偉人です。古代の日本に存在した邪馬台国の女王であり、占いやまじないで国を統治していたと言われています。

こういった知識は学校で学んだことがあると思いますが、卑弥呼に関して残されている資料が非常に少なく、未だに多くの謎が残っています。統治した邪馬台国の場所が特定されておらず、多くの研究者が解明に挑んでいるのは有名です。

そんな謎多き古代日本の女王・卑弥呼について、とある噂が存在します。それは、卑弥呼と日本神話に登場する天照大御神(あまてらすおおみかみ)は同一人物だとする説です。

卑弥呼と天照大御神。2人を結びつけるものは一体何なのでしょう?今回は、ミステリアスな女王・卑弥呼の謎に迫り、卑弥呼と天照大御神の同一人物説を紐解いていきたいと思います。

謎多き女王・卑弥呼

卑弥呼とは

卑弥呼(生年不明/没年248年頃)は、弥生時代(2世紀~3世紀前半)に邪馬台国を治めた女王として知られています。

(画像はwikipediaより引用)

教科書にも掲載される歴史上の人物であり、古代日本における統治者の1人であり日本最古の女王として有名ですね。また、鬼道(きどう)と呼ばれる妖術や魔術のような不思議な力を持っていたと言われ、天候や吉凶を占う能力もありました。巫女やシャーマンとしての一面があり、そういった力によって一国をまとめていたとも言われています。

実は、日本の歴史書には卑弥呼に関する記載は無いということはご存知でしょうか?意外ですよね。古代日本に存在した女王であり不思議な力を持っていた…このような情報は、中国の歴史書に書かれていたものです。その中で最も卑弥呼に関する記載が多いものが「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」という歴史書です。

魏志倭人伝に書かれた卑弥呼と日本の歴史

紀元前1世紀~紀元後1世紀の日本は倭(わ)と呼ばれており、100個程の国があったと書かれています。それらの国々は、稲作に適した土地や食料を得るために、争いを繰り返していたそうです。邪馬台国も日本国内に多数存在した国々の1つだったようです。

土地や食料の奪い合いといった争いは収まることがなく、各国の王達は全体をまとめる王様を探していました。そして、2世紀頃に現れたのが卑弥呼です。邪馬台国の女王であった卑弥呼が各国をまとめるリーダーとなったことで、争いも収まったそうです。具体的には、倭にあった全ての国がまとまった訳ではなく、その内の30個程の国が邪馬台国の卑弥呼を中心に連合国家の様になりました。30個の国がまとまっただけでも凄いことですよね。

ちなみに同時期の中国は魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)という3国に分かれていました。三国志でも有名な国名ですよね。卑弥呼は239年に魏に使者を送り、魏の皇帝から「親魏倭王(しんぎわおう)」という称号と銅鏡等を貰いました。その後も卑弥呼は魏に使者を送り続けたそうです。247年には邪馬台国と狗奴国(くぬのくに)という国が交戦状態にあり、援助を求めて魏に使者を送っています。これが魏志倭人伝に残っている、魏と卑弥呼の最後のやりとりとなっています。そして248年頃、戦争中に卑弥呼は亡くなったと言われています。

卑弥呼亡き後、残された国はどうなってしまったのでしょう?卑弥呼の後継者として男性がリーダーとなりますが、上手く行かず邪馬台国は混乱に陥ったそうです。そこで、13歳の壱与(いよ)が女王になり、再び国は平和になったと言われています。13歳と言えば、現在の日本だと中学生ですよね。卑弥呼自身も争いの絶えない国々をまとめあげた凄い人物ですが、若くして卑弥呼の後を引き継いだ壱与にも驚かされますね。

卑弥呼はどんな人物だった?

さて、実際のところ女王・卑弥呼はどういった人物だったのでしょうか?

多数の国々をまとめる程の力を持つのだから、現在の首相や大統領の様に人前に出ていそうなイメージがありますが、女王・卑弥呼はほとんど民衆に姿を見せなかったそうです。侍女1000人、飲食を運ぶ等の世話係の男子が1人、政治を手伝う弟が1人…卑弥呼はこれらの人物達を従えて生活していました。卑弥呼が生活していたのは、木の柵や城壁で囲まれた壮大な宮殿であり、一般の人々と触れ合うことはなかったようです。この辺りは、さすが女王と感じる面でもありますね。

家族構成は、弟が1人おり、卑弥呼自身は生涯独身だったということがわかっています。ちなみに、卑弥呼亡き後、女王となった壱与は卑弥呼の一族の1人だったそうです。

さて、卑弥呼の情報として気になるのは巫女・シャーマンとしての役割です。魏志倭人伝では、卑弥呼は鬼道を使って人々を惑わした…と書かれています。惑わすと聞くと、何だか怪しい術でも使っているかのようですが、実際には天気や物事の吉凶を占い、祈祷やまじないを行っていたそうです。そして人々は、そういった特別な力を持つ卑弥呼を崇めたという訳です。

卑弥呼がどういった性格だったのかということは、全くわかっていません。そもそも卑弥呼について記述された資料が少なく、卑弥呼が治めた邪馬台国ですら場所の特定が未だにできていない位です。卑弥呼の生年・没年、亡くなった理由、埋葬された場所といったこともわかっていません。「卑弥呼」という名ですら、本当にそう呼ばれていたのかもわからないそうです。あくまでも、中国の歴史書でその様な名前で記述されていただけです。「卑」という字には卑しい(いやしい)といった意味があり、当時の中国は他国の地名や人名に対して蔑称(べっしょう)を使う思想があったためこういった表記になったとも言われています。実際には日巫女(ひみこ)や日女子・姫子(ひめこ)といった名前だったと推測されているようです。

教科書で習う偉人でありながらも謎が多い卑弥呼。そのミステリアスさが、彼女の魅力なのかもしれませんが…。

卑弥呼=天照大御神?

天照大御神とは

卑弥呼について語られている有名な噂として挙げられるのが、日本神話の天照大御神(あまてらすおおみかみ)は同一人物だとする説です。

天照大御神といえば、日本神話に登場する女神であり、太陽神と巫女の性質を併せ持っている人物だと言われています。神々が住まう高天原(たかまがはら)の支配者であり、日本国民の総氏神です。天照大御神を祀る神社は日本各地に存在します。最も有名なのは、三重県の伊勢神宮です。

(画像はwikipediaより引用)

天照大御神は、日本の歴史書である「古事記(こじき)」や「日本書紀(にほんしょき)」に書かれた神話時代の日本における登場人物です。日本神話は、神々によって日本がつくられたという国の成り立ちが書かれています。天照大御神の孫のニニギノミコトが地上に降り立ち、そのひ孫である初代天皇の神武天皇が現在の皇室の祖にあたります。

卑弥呼は日本の歴史書には資料が残っておらず、中国の歴史書でしか情報がわかっていない人物です。実はこれまでも、古代日本で起こっていた争いを治め、国をまとめた程の人物である卑弥呼が、日本の歴史書に記述されていないのは不自然だという見方があったそうです。そして、卑弥呼に該当する人物が、日本の歴史書に存在するのではないかという議論が始まりました。なんと、この議論は江戸時代から始まっているそうです。思っているより昔ですよね。そして、その議論の中で登場したのが卑弥呼と天照大御神を同一人物とする説になります。

共通点が多い卑弥呼と天照大御神

なぜ、卑弥呼と天照大御神を同一人物とする説が生まれたのでしょうか?それは、2人に共通点が多いと言われているからです。一体どのような共通点があるのか、紹介したいと思います。

まず、2人とも女性であるとともに、リーダーと巫女という2つの役割を持っている人物です。日本の歴史上、女性の権力者は数が少ないため非常に珍しく、卑弥呼はその1人です。そして、天照大御神は日本神話に登場する神々の中でもトップに立つ存在であり、神々の住まう高天原の支配者でもあります。巫女という役割については、卑弥呼は鬼道を操る女王であり、一方で天照大御神も巫女としての性質を持っていたと言われています。

そして、リーダーに君臨することとなった境遇も似ています。卑弥呼は倭にあった国々の激しい争いの後に女王となり、一方の天照大御神は国産みをしたイザナギ・イザナミの激しい争いの後、高天原の支配者として登場します。両者とも激しい争いの後に現れた女性リーダーだったという訳ですね。

また、卑弥呼と天照大御神の2人には弟がいることも共通しています。卑弥呼には政治的役割を担った弟がおり、天照大御神はスサノオという弟の神様が存在します。

そして、卑弥呼と天照大御神を結び付けるものとして「鏡」があります。卑弥呼は、たびたび使者を送っていた魏より銅鏡を100枚贈られたと言われています。一方で天照大御神は八咫鏡(やたのかがみ)と関連が強い女神です。八咫鏡とは日本の三種の神器の1つです。三種の神器は、日本神話において高天原という神の国から天照大御神が日本の地上に訪れた際、

ニニギノミコトに授けたと言われている物です。神から受け伝えられた宝物とされ、日本の歴代天皇が現在も受け継いでいるそうです。また、八咫鏡は天照大御神の御神体であり、現在は伊勢神宮に祀られています。

さて、ここまでいくつかの2人の共通点を上げてきましたが、実はもう1つ卑弥呼と天照大御神を繋ぐものがあります。そのキーワードは皆既日食と天岩戸隠れ(あまのいわとがくれ)伝説です。

皆既日食と天照大御神の天岩戸隠れ伝説

日食とは、月が地球と太陽の間に来ることによって太陽と月が重なり、太陽が欠けて見えたり、あるいは全く見えなくなったりする現象のことです。たまに、日本でも天体ショーと呼ばれて話題になりますよね。中でも、皆既日食は太陽全体が見えなくなる日食のことを指します。

(画像はwikipediaより引用)

卑弥呼と同一人物ではないかと噂されている天照大御神に関して、天岩戸隠れ伝説というものがあり、それは日食のことを指しているのではないかと言われています。

(画像はwikipediaより引用)

天岩戸隠れ伝説は、有名な話なのでどこかで聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。天照大御神の弟であるスサノオが様々な乱暴を働いた結果、天照大御神が怒って天岩戸と呼ばれる洞窟に引きこもったという話です。太陽神である天照大御神が隠れたことで、世界は闇に包まれ、食べ物が育たなくなったり病気が発生したりと大変な事態になったと言われています。困った神々は様々な策により天照大御神を外に出そうとしたそうです。アメノウズメという女神が踊り、神々が大笑いしている様子が気になった天照大御神は天岩戸から出てきて、再び明るく平和な世の中になったという結末になっています。

太陽が隠れて世の中は闇に包まれた…どこか日食を思い出すエピソードだとは思いませんか?

卑弥呼と天照大御神を同一人物と考えた時、卑弥呼の時代に天岩戸隠れ伝説の元となった日食が起こったのではないか?という議論があったそうです。日食は計算により起こる日時が特定できるそうです。そして、検証により、卑弥呼が亡くなったとされる近辺に、日本で皆既日食が起きた可能性があるということが判明しました。247年3月24日と248年9月5日の合計2回、皆既日食が起こったとされています。これらの皆既日食が、天岩戸隠れ伝説の元となっていると考えられ、卑弥呼と天照大御神の同一人物説を裏付ける理由の1つになっています。

急に辺りが暗くなり、太陽が消えてしまう…現在と違って日食が起きる仕組みも全くわからない古代の人は、さぞかし驚いたのではないでしょうか。卑弥呼が亡くなった時期でもあり、不安も大きかったのではないかと思います。卑弥呼の後に壱与が女王となり、再び平和になったと言われていますよね。この話は、天照大御神が天岩戸から出てきて再び平和が訪れたというエピソードの元になったとも唱えられています。日食は頻繁に起こるものではありませんよね。そんな日食が卑弥呼の時代にあったのだと聞くと、天照大御神との同一人物説をなおさら信じたくなってしまいます。

日本の歴史から消えた女王・卑弥呼

日本の歴史書には全く資料が残されることがなかった卑弥呼。卑弥呼を実在した女王として歴史に残すことに不都合があり、資料が残っていないのではないのか?と言われています。

卑弥呼が都合の悪い存在とされてしまった理由の1つとして、卑弥呼が魏に向けてたびたび使者を送っており、日本側の邪馬台国が他国である魏に服従する形になっていたことです。そして、卑弥呼は邪馬台国と他国との戦いに援軍を魏にお願いしていましたよね。これは、国家反逆罪に問われるような出来事であり、そのために日本書紀では詳細が記述されなかったと考える話もあります。こういった理由から、卑弥呼は日本の歴史書には登場していないのではないかと言われています。

このように、歴史上都合の悪い部分もあった卑弥呼ですが、一方では女王として人々をまとめ、巫女として神に仕える立派な存在でもありました。一説には、このような実績のある卑弥呼を神格化した存在が天照大御神であるとされています。卑弥呼が天照大御神のモデルとなってはいるものの、都合の悪い部分は書き換えられてしまったという訳です。

日本の歴史は、その時代の権力者により都合の悪い部分が切り取られて意図的に書き換えられている…なんていう都市伝説も存在します。現在まで伝わっている日本の歴史は真実ではなく、本当の歴史は隠されているのだとか…。卑弥呼も何らかの理由で、隠されてしまった歴史上の人物の1人だったのかもしれませんね。

最後に

卑弥呼は日本の歴史書に登場せず、長年、日本神話に該当する人物がいるのではないかと議論されていました。そして、登場したのが卑弥呼と天照大御神の同一人物説です。女性リーダーであり巫女的な役割を持ち合わせたこと、弟がいたといった2人の境遇に共通点があることが、同一人物と考える理由となっているようです。

また、卑弥呼と天照大御神を繋ぐものとして皆既日食があります。卑弥呼の時代には皆既日食が起こった可能性があり、これが天照大御神の天岩戸隠れ伝説の元になったのではないかと言われています。

現在もなお、位置が未定である邪馬台国の場所や卑弥呼が眠る墓の特定といった卑弥呼関連の研究が行われているそうです。まだ発見されていない卑弥呼の資料が新たに見つかる可能性もゼロではありません。日本の歴史の中でも、特にミステリアスな存在である卑弥呼。彼女の謎が明かされる日も、いつか来るのかもしれません。

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