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【ゾッとする話】久しぶりに会った友達

【投稿者:はんださん】

高校時代の同級生でもあるA子からLINEが来て、久しぶりに話がしたいから家に行ってもいい?と唐突に言われました。

突然のことに驚きながらも、私は久々に会えることに嬉しくなって、一人暮らしをしているアパートを教えました。しかし、その後すぐに「ごめん。行けなくなった」と連絡が来たのですが、その連絡が入ってすぐにA子が訪ねてきてくれたのです。

「これなくなったんじゃないの?」と聞くと「ううん。誤LINEしちゃった」と笑っていたので、特に不思議に思わずに家に招き入れました。

A子とは卒業してからすぐは何度か会ってはいたものの、最近では連絡も途切れていたので話すのは3年ぶり。懐かしさと嬉しさで話が盛り上がっていました。

二時間ほど話した頃にA子はふと「どうして連絡くれなかったの?」と聞いてきてドキッとしてしまいました。

私は自分から人に連絡をするのが得意じゃなくて連絡する勇気がなかったと伝えると、安心した顔をしていました。

帰る間際、A子は「勇気を出して連絡してくれたらよかったのに」と呟きました。

「A子が連絡してくれたから会えし良かったじゃん。これからは遠慮せずにお互い連絡しよう」と言うと、A子は「私はしてないよ。でも、バカなことしちゃった」と笑ったのです。

妙な違和感を覚えつつも、なぜかそれ以上は聞き入ることが出来ず、「また連絡してね」とその日は別れました。

夜に「また遊びにきてね」とLINEを送ったものの返ってきませんでした。

しかし翌日、別の同級生から連絡があり、A子が亡くなって通夜が行われることを聞かされたのです。

昨日会ったばかりなのにとショックを隠しきれずに通夜に行くと、そこで思いもよらないことを聞かされたのです。

それは、A子は5日間昏睡状態だったということ。5日間入院していたのです。それなら昨日会った人は?

しかも不思議なことに、私以外にもA子から連絡があったというような人が6人もいたのです。

実際に会うと言ったのは4人。でも、実際に会ったのは私だけ。他の人は約束を取り付けた直後に私にも来たように、行けなくなったと連絡があり結局会えなかったと言うのです。

結局、死を前にA子がお別れを言いたかったのかなということになり、他の人たちも自分にも会いに来て欲しかったと泣き崩れました。

A子の両親も憔悴しきり、涙も枯れたといった感じで声をかけることも出来ませんでした。

通夜では死因は不慮の事故と伝えられたものの、実はA子はこの数年ひきこもっていて、自ら命を絶ったということを別の参列者から聞きました。

そんなに悩んでいたなんて知らなかった。私が連絡してあげていたら何かが変わったのだろうか。昨日会ったとき、バカなことをしたというのがこの事なんだとわかったのです。

みんなもA子とは疎遠になっていたものの、ほとんどの人が連絡があったときは喜んだらしく、自分から連絡していたら命を立つことはなかったかもしれないと後悔していました。

しかし、この出来事はそれで終わりじゃなかったのです。

A子の死から一週間後、今度は別の同級生が亡くなったと知らせがきました。その同級生はA子から連絡をもらっていたのを無視し、亡くなったしらせを聞いても「めんどくさいから行かない」と言っていたらしく、もしかしてA子が怒って連れて行ったのではないか。そう思わずにはいられませんでした。

しかし、本当にA子が連れて行ったのか疑う出来事が起こったんです。

それは、亡くなった同級生の通夜にA子の母親も来ていて、その子の遺影を見つめてニヤニヤと笑っていたからです。

そして、別の同級生を見てなにやらブツブツと呟いていました。その姿は異様としか言いようがありません。ずっとニヤニやしたままで、私はその表情から目が離せませんでした。

すると、私のほうに来てニヤニヤしたまま「あなたは助けてあげる」と言われてゾッとしながら、A子が私に言った「私は連絡してないよ」の意味がわかりました。

きっと、この母親がA子のふりをして送ったんだと。誰がA子を孤独に追いやったのか調べていたのでしょう。

その後、A子の母親は精神異常で入院したとうわさで聞きました。夜中に誰かの名前を叫んだり「死ね!死ね!」と叫んでいるところを近所の人が通報したこともあり、呪いをかけているという噂もあったようなのです。

通夜で睨まれていた同級生は無事だったのですが、同級生の死は偶然でもA子が連れて行ったわけでもなく、A子の母親の呪いだったのかもしれません。

もしもあの時、私が断ったりしていたらと思うと、ゾッとします。