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【奇妙な出来事】彼の元カノが伝えたかったこと

【投稿者:nicoさん】

友達の紹介で出会った彼と付き合い始めてすぐ、不思議なことが起こり始めました。

元々、不思議な体験をしやすい体質だったのでそれが彼と関係してるとはすぐにわかりませんでした。

車を運転している時に白くふわふわとしたものが目の前を通過していくのが見えたり、一人でいるときも誰かに見られている感じがしたり。

一人暮らしなのに、消していたはずのテレビがついていたり、着ない服がベッドに放置されていたり、勘違いなのかと思うような些細な出来事が続いていたのです。

しかし、だんだんと明確なものに変わっていったのです。帰宅するとカビや濡れた犬のような異様な匂いがしたかと思うと、その臭いはあっという間に取れるなんてこともあったのです。

更に変な夢を見るようになりました。それは彼と喧嘩をしている夢。

付き合い始めたばかりの彼と喧嘩なんかしたことがありませんでした。しかし、その激しい言い争いの様子はあまりにも生々しいもの。

その喧嘩は段々とエスカレートしていくのですが、彼は「ヒカリが悪いんだろ!」「ヒカリに言われたくねぇよ!」と知らない女の名前で私に怒鳴ってるのです。

夢占いが好きなので夢の意味を調べると、彼と仲が深まって喧嘩したくない気持ちの現れと書いてあり、気にしなくてもいいかなと思うようになっていったのです。

でも喧嘩の内容は鮮明になっていき、「マコと電話してたでしょ!」「またジーンに行って!お酒止めたんじゃないの?!」と私が彼に捲し立てているのです。

マコやジーンという言葉に心当たりはありませんでした。私は不思議に思い、彼に聞いてみることにしました。

すると、彼はみるみる顔を真っ青にして唇も震え始めたのです。

そして、ヒカリという元カノがいたことを話してくれました。そして、その彼女は不慮の事故でなくなっていたのです。

マコというのは、当時仲がよかった大学時代の後輩で、ヒカリが(彼とマコさんとの)仲を疑っていたとのこと。そして、ジーンというのは前に通っていたバーだったのです。

彼女が新しい彼女が出来たことに怒っているのでは?私はそう思いましたが、霊的な現象を信じていない彼は私が元カノの話を誰かに聞いたのではないかと疑っていたので、それ以上追求することは出来なかったのです。

でも、ある日眠っていると猛烈な頭痛に襲われて目が覚めました。同時に、これまで感じたことがない激しい耳鳴りも同時に起こり、死ぬかもしれないと思った瞬間にパッと耳鳴りも頭痛もピタッと止んだのです。

恐る恐る起き上がると、目の前にボヤりとした人影が見えました。そして女性の声で「彼と別れて」「別れないと後悔するよ」と語りかけたのです。その人影は彼の元カノだと悟りました。

恐怖で声を出そうにも出ません。

「彼とすぐに別れた方がいい」

と、繰り返す女に「彼を大切にするから優しく見守ってて。お願い」と繰り返したんです。

でも、何度も何度も別れてと訴えてくるのです。気がついたら朝で、女性はいなくなっていました。

それからも何度も現れて別れてと訴えてきたのですが、私も必死に彼との関係を許してと訴えたのです。

しばらくすると女性が現れることはなくなり、きっと、納得してくれたんだと思い、彼にこのことは伝えずに付き合いを続けていたんです。

半年後、彼との関係は深まっており喧嘩もするようになっていました。そしてら彼の本性が見え始めていました。

彼は、お酒が好きで二日酔いで平気で仕事を休んでいて、一人暮らしの私の家に居座り仕事を休んでは飲み潰れるようになったのです。

喧嘩も近所から苦情が来るほど激しいもの。

別れを考えたものの、元カノに大切にすると約束したのにって思うと別れるのにすこし躊躇してしまう自分がいます。

そしてある日、私が帰宅するといつものように彼が酔い潰れていたのです。

空き缶などが散乱してるため片付けていると、彼がムクッと起き上がり「他の男と会ってたんだろ!」と突然起こりだし、そのまま押し倒されて首を強く絞められたのです。

このままでは殺される!抵抗したものの男の力には敵わない。

意識が遠退いてるなかで、耳元で「また殺すの?」と聞こえ、(えっ?)と思った瞬間、「ひぃぃぃ!」と彼が叫んで絞めていた手を緩めて私は解放されたのです。

「な、な、なん、なんで?!」と怯えた彼はそのまま出ていきました。助かったと思ったのは束の間、「逃げなきゃあいつに殺されるよ」と聞こえたのです。

そう。元カノは助けてくれたのです。

その後、私は警察に被害届を出しました。そして、亡くなった元カノに暴力をしていたことを伝えて縁を切ることができたのです。

彼は警察に追求されながらも「ヒカリが来る!来るな!」と怯えて錯乱状態になったとのこと。

元カノは私には同じ目に遭わせないように忠告して助けてくれたんだと、感謝しかありません。