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【ゾッとする話】無人の部屋

FM都市伝説

【投稿者:パパさん】

これは、私が二十歳頃に体験した話です。

ちょうど学校を卒業した頃で、私は初めて一人暮らしをすることにしました。

憧れの一人暮らしでしたが、不安なこともたくさんあったので、できるだけ仕事場に近くて、知人もきやすいところがいいと思って、不動産屋さんを巡っていました。

すると、築浅なのに賃貸料がとても安い物件を見つけることができました。2階なので陽当たりもよく、ワンルームですがかなり広くて、これなら知人も呼べるなと思いました。

でも、なんとなく不動産屋さんの態度が気になりました。なんか、ソワソワしているというか、落ち着きがないというか。

でも、そんなことは些細なことだと思い、私は思い切って契約をしました。

そして、引っ越しをした夜。

私は、ある音で目が覚めました。

それは、タンスをしめる時のような音で、私はその音が気になって仕方がありませんでした。

こっちは疲れてるんだから、勘弁してくれよ。と、ゲンナリしましたが、もしかすると私と同じように、今日引っ越してきたのかもしれない。そう考えて眠ることにしました。

ところが、です。

次の日も、そのまた次の日も音がするのです。最初は、タンスをしめるような音だけだったのに、次第に走る音やグラスをぶつけるような音までするのです。

(もしかして、宴会でもでも開いているのか?うるさいな)

何度も文句を言いにいこうかなと思ったのですが、トラブルに発展する可能性も考えて、行くのはやめました。

ですが、音は日に日に大きくなり、まるでグラスが割れるような音までしてきたので、なんだか怖くなってきました。

なぜなら、まるで誰かが暴れているような感じなのです。

(どうしよう。もしかすると、ケンカとかしてるのか?止めた方がいいのか?)

でも、やはり怖くて私は行けませんでした。ですが、こんなビクビクしながら生活するのはもう嫌だと思い、翌日に真下の部屋へと向かいました。

一言文句を言ってやらなくては気がすまなかったのです。

何度もチャイムを鳴らすものの、誰も出てきません。私はドアを何度か叩き、「すみません」と大声で呼んでみました。と、私の声が大きかったのか、隣人の人が出てきました。

「どうかしたんですか?」

見るからに優しそうな男性だったので、私は手短に事情を説明しました。

すると、その男性は笑いながら、あり得ないと言うのです。

「この部屋。もう、半年も空いてるんですよ?音なんかするわけないです」

そして、男性も夜は夜勤のアルバイトをしているので、私が寝る時間には部屋にはいないとのこと。一階には、この2部屋しかありません。つまり、無人なのです。

私は一瞬、頭が真っ白になってしまいました。では、あの音は一体なんだったのか?

その当時(昭和の後期です)は、今とは違い、部屋の詳細を教える義務は不動産屋にはないに等しい時代でした。

つまり、私が住む前になにかがあったとしても、住人は知ることができなかったのです。

私は、憧れの一人暮らしを諦めて、早々に実家に帰ることにしました。夜に一人でいるのは、不安で仕方がなかったのです。

とても不気味で、怖い体験でした。

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