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【本当に体験した怖い話】3ヶ月ごと

FM都市伝説

【投稿者:しんさん】

これは、私の友人が大学生になり新生活を始めてからの話です。

私と友人は小学校からの幼なじみで、大学受験時代は同じ塾に通って勉学に励んでいました。

お互い第一希望には届かなかったものの、同じ関西の大学に合格し、地元を離れてお互い一人暮らしを始めることになりました。

私は引っ越しの手続きが遅かったため、大学の入学式の前日に下宿先に住むことができず、その友人の家に泊めてもらうことになっていました。

私が泊めてもらう当日。友人は関西に進学した高校時代の友人と会うため、私一人で先に家で休んでていて良いと言って鍵を渡してくれました。

私は家に着き、のんびりしていると、私の姉から電話がかかってきました。

春の心地良い季節ということもありベランダに出て姉と話をしていました。しばらくして、電話口の姉の声がどんどん小さくなっていくことに気付きました。

姉の声が聞こえなくなり、私は何度も姉を呼びました。しかし反応がありません。

しばらくすると遠くの方から男の人のうめき声のような音が聞こえてきたのです。

私は怖くなり、男の人の声が聞こえることを姉に何度も伝えましたが反応がありません。

しばらくすると男のうめき声が薄まっていき、再び姉の声が戻って来ました。

姉にそのことを伝えましたが、周りに男の人はいないので電話の混線か何かではないかということでその時は納得しました。

友人が帰ってきた後、そのことを話そうかと悩んでいましたが、新生活に不安な気持ちを与えたくなかったこともあり、黙っておくことにしました。

それから3ヶ月ほど経った、ある日の夜中の出来事です。私はその頃には新居に住み始め、新生活も徐々に落ち着いてきた頃です。

夜中にいきなり友人から電話が架かってきました。

かなり慌てた様子だったので、落ち着かせつつ話を聞いてみると、次のような出来事が起こったそうなんです。

友人が寝ていると警報機から大きな音が鳴り響いたそうです。

どうやら友人の住むアパートで火事が起こったようなのです。消防車も出動し大きな騒ぎとなっていたようです。幸いにも大きな火事ではなかったため、消化自体も完了しており、アパートも引き続き使えそう、ということでした。

友人はその火事の避難中に、外から私の携帯に電話してきたようでした。

私はその話を聞いて、4月の私の経験もあり、何か嫌な感じといいますか、腑に落ちない何かを感じていました。

それから数ヶ月、特に大きな災いのないまま、友人も生活することができていたようです。

しかし、不吉なことが終わる訳ではありませんでした。大学1回生の前期が終わった夏休み中のある夜、友人が寝ていると、突然外で大きな衝撃音と女性の叫び声が響いたそうです。

友人が慌ててベランダに出ると一人の女性が地面に倒れていました。女性が当たった衝撃で敷地の柵がひん曲がりかなり悲惨な状況だったようです。

どのような経緯があり、そのようなことが起こったのか友人にも分からなかったようですが、一つ上の階の住人がベランダから飛び降りたということが後に分かりました。

新生活を始めて半年ほどの間にこのようなことが立て続けに起こることに非常に気持ち悪さを感じ、私は4月の体験を友人に伝え、引っ越すことを勧めました。

入居して半年ということもあり、友人は引っ越すことにあまり前向きではありませんでした。

ですが、私には一つ気になっていたことがありました。

なんとも言えない不吉な出来事が、ちょうど3ヶ月ごとに起こっている、ということです。

そして、次に何かあるとすれば、12月ごろではないかと。

月日が経ち、ハッキリとは覚えていないのですが、真冬の出来事だったことは覚えています。

夜、私が寝ていると携帯が鳴り響きました。驚いて携帯を確認するとその友人からの着信でした。電話に出ると友人が小さな声でこう話しました。

「今、俺んちのインターホン押した?」

私は否定しました。友人は大学の隣の県に住んで通っていたため、仲の良い大学の友人は近くに一人も住んでいません。

ですから、夜中にインターホンを鳴らすとすれば僕以外考えられないと思ったのでしょう。

友人は小さな声で続けます。

「少し前にもにもインターホンが鳴ったんだよね。その時はオートロックの扉のランプが点灯していたんだけど、今さっき鳴った時は、そのランプが点灯しなくて。。だから今俺んちの玄関の前に誰かいる。。扉の目の前に誰かいる。。」

私が友人の家に着いた時には誰もいませんでした。

しかし、どんどんと友人に近づいてくる不可解な現象になんとも言えない不気味さを感じ、さすがの友人も恐怖したようで、その後すぐ違うアパートに引っ越しました。